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help リーダーに追加 RSS 「贄の夜会」  香納諒一

<<   作成日時 : 2007/07/17 15:50   >>

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〜最初の「贄」は白い手首だった〜
猟奇的殺人鬼、狙撃者、孤独な刑事 三つ巴の闘いが今始まる。

と、書かれた帯。

サイコ・スリラーなのか、ハードボイルドなのか、警察小説なのか・・・?
よく分からないままに手にした本は、友人の置き土産。
「年々、このミスとの感性がずれていくね」とため息を付きながらも、
上位にランクインした作品を買って読まずにいられない友人は、
読んだ後に必ず、私が購入していないであろう(いつも当たってる)作品を、
こうして置いて行ってくれるのです。

さて、私にとって初の香納作品。
上下二段組、600ページ弱という長編にもかかわらず、一気読みでした。
上手い!

三つ巴の闘いを繰り広げる三人の、それぞれの心の闇を、
スピード感溢れる文章で描き出しているのです。
猟奇殺人が中心にありながら、現代社会の抱える問題を巧みに取り入れて、
「正義ってなんだ」と、考えさせられてしまうのです。

人の心を操る殺人者を襲った悲劇。
一人の少女を救うことが、自らの運命を過酷な道へと進ませてしまったスナイパー。
刑事であり続ける意味を問いながら事件を追う孤独な刑事。

何かひとつが違っていたら、彼らの運命もまた大きく違ったのに・・・

個人的には、「沖縄」の背負っているものの重さを、改めて痛感。


それにしても、組織としての警察とは、一体どうなっているのやら?
守るべき物を誤ることの恐ろしさは、どれだけ暴いても書きつくせないのかも。
キャリアとやらの頭の中はもちろん、心の奥の奥にあるものを掻き出してみたくなります。

「幻の女」と並ぶ畢生の作品・・・と評された本作品。
では、「幻の女」も読んでみなくては(^^)

余談ながら、かの友人は、このミス第3位の(ちなみに本作品は7位)、
道尾秀介氏の「シャドウ」も一緒に置いて行ってくれました。
ふむ・・・やっぱり、このミスとは感性がずれ始めているかも・・・
というか、好みの問題でしょうが、
私としては、この作品に軍配を上げたいです。

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